富山県は、全国的に見ても獅子舞神事が非常に多いところです。
春には豊作を祈願して、秋には五穀豊穣に感謝して、各地区の祭りで受け継がれる獅子舞が演じられ、家々をまわります。
こうした獅子舞は、江戸末期ごろから広まったと伝えられ、明治期に入ると庶民の芸能として隅々の村々に浸透して行きました。
獅子舞は、富山の伝統文化であり、世界にも誇れる日本の美や人々の絆とともに受け継がれてきた地域の宝物です。
しかし近年、少子高齢化に加えて新型コロナウィルス、能登半島地震の影響などによりとても残念な事ですが、富山でも獅子舞の活動数が次第に減少してきており、中には休止や廃止となる地区もあります。地域によっては獅子舞が復活している団体も出てきています。
獅子魂(シシコン)とは、この富山伝統の獅子舞文化の伝承、再生と活性化を目的としたプロジェクトです。
県内全域の獅子舞団体と、その活動を応援してくれる企業や個人など、より多くの人とつながることで、富山の獅子舞文化の魅力を全国、世界に発信して富山を盛り上げていきたいと思っています。