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おぉ~っ。お獅子にひかりを~っ! 的なアイディア。

2013年11月27日

富山県内では、獅子舞もオフシーズンになりましたね。 今回は、少しだけ獅子舞について感じたことをつぶやいてみたいと思います。

獅子魂事務局では、獅子舞関係者の方や獅子舞に興味を持った方々とお話しをする機会があります。

獅子頭を毎シーズン勇壮に振り回す現役世代の方。 現役を退き、OBとして支援している方。 地域に獅子舞の音色を響かせている囃子方の人。 獅子舞に対する情熱や思いが吹き出すひとときです。 特に毎回楽しみにしているのが、人生の大先輩となっておられる年を積み重ねた方々とのお話。 いったん若かりし頃の獅子舞の記憶が甦り始めると・・・。それはもう、目の輝きがもどり少年漫画の主人公のような目力で、、、途中からは身振り手振りも加わりながらお話しをされる方もいらっしゃったりして。お聞きしていても楽しくなってきます。

ところが、獅子舞が休止されている地区の方とお話しすると、寂しさを感じられるときがあります。

昨今とは違い一昔前の獅子舞というと、地域の誇りであり、若い男性が祭の日にスターの様な気分になれたのだと、お話しを聞くたびに感じてしまいます。 もちろん今も誇りを持ち、スポットライトを浴びるような気分になれる獅子舞の出るお祭りも多くの地区で継承されている事と思います。 だからこそ、晴れの場面を見たり聞いたりすると少し寂しさがこみ上げてくるのでしょうね。

 

そこで! 獅子舞を休止されている地区の皆さんに獅子魂事務局からの小さな小さなご提案です。

 

獅子舞ができなくても、獅子頭や獅子舞の道具は、休止中の地区にも大切に保存、保管されているのではないでしょうか。何年もの間、薄暗闇の中にお獅子を閉じ込めたままにしていないでしょうか。 おぉーぃ。俺はここにいるよーって獅子頭が叫んでいませんか。

地域の災厄を払い清めてくれていたお獅子。 もしも機会があれば、地域のお祭りの日に神社や公民館などで皆さんにお披露目してはいかがでしょう。

獅子頭総覧

今年の9月に高岡市横田地区にある有磯正八幡宮で開催された「獅子頭総覧」のイベントでは、多くの関係者のご努力により獅子頭三十一体を展示されました。そして当日は1,500名を越えるご来場をいただき、それは活気溢れるものでした。 獅子頭を展示協力いただいた地区の中には、獅子舞が休止となっている状況の地区もありましたが、展示であれば獅子頭を外に出して多くの方々にご覧いただけるということもあり、何年かぶりに獅子頭に日の光を当てられた地区もありました。 話によれば、久しぶりに箱から出した獅子頭は、色あせが進み、これではいけないと、地区の方々が協力して、この機会に獅子頭の塗り直しをされたそうです。 美しく甦った獅子頭は、有磯正八幡宮の展示会場で、それは誇らしげに輝いていました。

この獅子頭総覧のイベントを見たときに思ったのが、今は獅子舞が休止されている地区でも、お祭りの日には、地区の神社の神職様にお願いして、獅子頭を出してお祓いをし、御幣をいただいて獅子頭だけでもお祀りしてあげればよいのではないかと思ったのです。 地元の神社で獅子頭を前に御神酒を酌み交わし、昔の思い出に浸れば、獅子頭もきっと喜ぶのではないでしょうか。 おぉ~、久しぶりに盛りあがっとるの~って、お獅子も思ってくれるかも。

 

獅子頭には、地区の方々や彫り師、そして昔から獅子舞に関わった方々の魂が息づいていると思います。その思いを込められた獅子頭を閉じ込めておかないで、年に一度だけでも、地区の皆さんで獅子頭のお顔を見てあげてはいかがでしょうか。きっとお獅子も喜び、顔を見に来た人達や地区の様々な災厄を取り払ってくれるかもしれません。

獅子魂では、お獅子の伝承を獅子舞に限ってはおりません。獅子舞の記憶を伝承する、各地区が伝え持つお獅子文化を何かしらのカタチで伝え続けることも獅子舞の伝承と考えています。

皆さんの地区でもしも獅子舞が休止されているとしたら、一度、獅子頭の様子を見てあげて下さい。お獅子が皆さんに逢いたがっているかもしれませんよ。

 

他にもこんな方法やご提案などがあるという方は、獅子魂FacebookやTwitterなどにご意見をお寄せ下さいね。

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